お酒をしぼりました
3月22日午前8時30分
昨日シッカリ降った雨も上がり雲の隙間から少しだけ陽の光が差し込むと、やや緊張した気持ちも少し和らぎます。
今日は私たちが初めてプロデュースしたお酒が搾られる日です。というかすでに搾りは始まっています。
ヤブタ式といって巨大なアコーディオンの間にもろみを入れてプレスする搾り方ですので、先月見学した「袋吊り 斗瓶とり」のようなわくわくする臨場感は全くなく、ゆーっくりとプレスされるヤブタから少しづつ流れるお酒を待っている感じです。
2019年4月15日に北庄司酒造店さんに初めて会って「お酒を造ってもらえませんか」と言ってから約2年。
最初は単純に「こんなお酒を造ってください」という感じでやろうと思っていたのですが、まさか自分たちでお米から用意することになるとは思いもしませんでした。
田んぼを買って毎日世話をするということでは無かったですが、田植えをし、稲刈りをするだけでも愛情は育まれるものです。
「台風来ないかなぁ」「害虫にやられへんかな」「病気になれへんかなぁ」と心配は尽きませんし、きっちりと泉州アグリさんが育て上げてくれた後も等級検査に通るかどうかも不安でした。
しかし私たちのお米は見事にすべてをクリアーして無事、搾りの日を迎えております。
応援参加してくれた皆様方には感謝しかありません。
北庄司酒造店さんでは今年最後のタンクとなります。
「精米歩合55%でアルコール度数は16度台の原酒で出したい」という西島の勝手な希望を見事にかなえてくれました。
まだ落ち着いてはいないですが、口に含むとまず仄かなうまみと甘みがきれいな流れる線をえがいて口の中を走り抜けます。淡い余韻を残しながら最後はかすかな苦みが味わいを締めていくという感じでしょうか。北庄司さんのお酒中では多分に柔らかなイメージのお酒になったかと思います。
春を迎えるこの季節にまずは生酒としてクラウドファンディングの皆様にはお出ししたいと思っております。ぜひ楽しみに、もうしばらくお待ちください。